予知だったのかなんなのか

これは7歳のころから20代後半までの話。

小学2年生のとき、社会科見学として郵便局へ行った。そこで見学記念に下敷きをもらった。

表は郵便の仕組みや流れをイラストにしてわかりやすく解説してあり、裏は2000年までのカレンダーが載っていた。

カレンダーを見ながらクラスメイトは「大人になったら宇宙飛行士になる」だとかいろいろな夢を語っていた。

そういう自分はというと2000年には何歳になっているかを指折り数えていた。2000年には28歳になる。

私はその瞬間「私は独りだ」と感じた。「お父さんもお母さんも、2000年にはすでにここにいない」と。

 

それから時は流れ、その当時感じたことはすっかり忘れていた。

 

17歳のころ伯父が亡くなった。

火葬場で母親がおもむろにこんなことを言い出した。

「よく見ておきなさいよ、お父さんもお母さんもここにいる人たちもあなたもアレ(骨)になるんだからね」と。

ここでそんなことを急に言われても…と戸惑った瞬間、突如として7歳の記憶が蘇った。

「私は独りだ」。そして「あと10年もしたらいなくなるのだ」と。

 

そうして瞬く間に時は流れ、本当に27歳で母親が亡くなり、28歳で父親が後を追った。

 

今でも思う。これが予知だったのかなんなのか。

これがあったからこそスピリチュアルやサイキックに強烈な関心を持ったのかもしれない。