これもきっかけのひとつ

私がこの仕事を始めるきっかけのひとつになった話。

今回は「占術による鑑定」についてつらつらと思い出していきます。

 

子どものころから占いは大好きでした。

ただし盲目的に好きなわけでなく、統計学として自分自身を多角的に見るという行為が好きだったのです。

(当時は自分自身をはかる目安や統計として見ていたつもりはなかったのですが)

それが今のスキルにプラスになっているのかもしれません。

もちろん今でも占いは好きですし、活用するように心がけています。

 

占術での電話鑑定は経験がありません(友人により霊視鑑定の経験はある)。

対面での鑑定となると…癒し系のイベントでは何度か。

イベント鑑定ですから時間も10分程度で内容は深くないです。

占術は西洋占星術とか四柱推命とか気学とか手相とか…さまざまな占術を気の向くままに鑑定してもらいました。

 

ガチでの対面鑑定となると…

駅ビルや街頭にいる占い師さんに鑑定してもらった経験はこれまでに1度。

某ファッションビルの片隅に出店している占い会社から派遣されている鑑定士による鑑定です。

私の質問のまずさからイマイチな感じで終えました(何を質問していいかわからないくらい混乱していた時期でもあります)。

 

きちんとした鑑定事務所での鑑定は2度あります。

1度めは京都で手相鑑定を受けました。その事務所は八坂神社の近所にあり、観光ついでに時間が余ったから立ち寄った感じです。

いわゆる「先生」が不在でして、お弟子さんから小一時間ほど全体的なことを見てもらうにとどまりました。

 

一番印象に残っているのは、2004年に初めて鑑定事務所で鑑定を受けたときのことです。

中野ブロードウェイのB1Fにある「占い処 染心堂」(私は主宰の中野あらんさんに鑑定していただきました)。

この対面での鑑定が今のお仕事に向かわせるきっかけの一つとなりました。

 

このときは鑑定には興味あれど入る勇気がなくて事務所の前をウロウロ。

ちょうどお客様が鑑定を終えて出てこられたときに直接あらんさんに「どうぞ」と声をかけていただきました。

一瞬たじろぎましたが、見ていただくことに…これといった質問をもっていなかったので総合的に手相鑑定していただきました。

いろいろ言っていただいたのですが、その当時の自分が超ネガティブで猜疑心いっぱいの状態(さすがに泣いたのは覚えています)。

 

そんな猜疑心いっぱいの自分の心に響いた…というより驚いた印象的な言葉がひとつだけあります。

「あなた占い師になりなさい」この一言(もはや鑑定ではない?)。

思ってもみない一言に「まさか!」と驚き、思わず…「それって勧誘ですか?」と聞き返す始末。

「勧誘なんかしませんよ!だってウチ困ってないもん」と、当然ながら言われました(そりゃそうだ)。

それからあらんさんは「私は嘘はつきませんよ」とも言ってくださいました。

「あなたセンスがあるから、占い師になりなさい」「特に言葉のセンスがいい」「リーディングはセンスが必要。あなたにはそれがある」

こんなことを言われました。

 

結局、今のところ占い師(鑑定士)ではありませんが…(今後どうなるかは神のみぞ知る)

それに近い形でセラピストという職業につくきっかけとなったわけです。

いきなり言われたので驚きましたが、あの一言は大きかったと今になって思うのです。

あらんさんには感謝しかありません。